NOTE / DIARY

SF本三昧

エクダ3の連載が軌道にのってからSF本を6作品まとめて購入したのですが、全部読み終わるのに2ヶ月以上かかった…。

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近年のSFってあまり読んでなかったなーというのが動機ですが、古典も適当に織り交ぜて。しかしカズムシティの分厚さは異常(笑。上下巻に別れてる順列都市よりも多いって…。上中下3巻くらいに分けてもよかったんじゃ?と思うのですが。以下、簡単な感想とか。()内は書かれた年代。

都市と星(1956)アーサーCクラーク
今から50年以上前に「人間のデータ化」を発想できるのがすごい。さすがクラークと言うべきか。今のIT進化のスピード感覚で読むと10億年も同じ文明が続くってあり得ない気もしますが、そこは「壮大」がクラークの持ち味と割り切って楽しむが吉かな。

月は無慈悲な夜の女王(1966)ロバートAハインライン
タイトルは知っててもまだ読んだことなかったのでこの機会に読書。月植民地が地球から独立する話だったんですね。アメリカで人気が高いのも納得。自分たちの独立戦争と重ねて読めるだろうし。今となっては古い部分もあるけど、古典SFとして王道。

ニューロマンサー (1984)ウィリアム・ギブスン
サイバーパンクものの代表と聞いて読書。キレのある文体でテンポはいいんですが、独自の世界観への説明がないまま話が進むので、最初のうちは状況がよく掴めなくて頭が混乱(^^;。世界観がのみこめたらアクション中心の展開で楽しめると思います。視覚を共有するアイデアは面白かった。

順列都市〈上〉 〈下〉(1994)グレッグ イーガン
仮想空間ものの、どストライク作品。けど私がイメージできる程度の電脳空間とは次元が違うところがイーガンですね。私の頭では理論についていけないので展開を楽しむのみになっちゃうけど、それでも十分に面白い。インターネットが当たり前になった今だからこそ楽しめる・感覚として分かる・共感できる部分もけっこうある気がします。

ディアスポラ(1997)グレッグ イーガン
「順列都市」が身近な近未来なのに対して、こちらは遥か彼方の遠未来&宇宙へと壮大にブッ飛んでおります。ストーリーより科学解説の方に比重が置かれてる感じで、全編のほとんどが物理学・数学の講義状態(汗。そっち方面に興味のない方は数行で眠くなったり頭が痛くなったりしそう(汗汗。でも難しい所をスッ飛ばせばストーリーは意外にシンプル。主人公とその友人たちの冒険譚としても楽しめるんじゃないかと思います。個人的には冒頭の「神経細胞がつながって意識が芽生えていく過程」をコンピュータ上で細密にシミュレーションしてる所にちょっと感動しました。「ワンの絨毯」も好き。ワンのタイルがモデルらしい。しかしイーガンは本当に「数学大好き!!!」なんだなーと感じた1冊でもありました…。

カズムシティ (2001)アレステア レナルズ
1000頁越えの異常に分厚い本ながら、読みやすさは一番だったという…。理屈よりアクション!のハードボイルドスペースオペラ。それも80年代スぺオペではなく21世紀のスぺオペなのが嬉しい。散りばめられた伏線やエピソードが最後にきっちり1つに収束するのも気持ちいい。爆破シーンなども描写が丁寧なので、ハリウッド映画を見てるような感覚で読めました。かといって単純な話でもなく、終盤にどんでん返しがあったりと飽きさせない構成。この分厚さゆえ簡単には人に勧められないのがネックか…。
以下、女性視点からの感想。主人公がいい男過ぎる。 そりゃ彼女が惚れるのも分かるわー(ネタバレになるので詳しく書けないのが残念ですが)。その辺もこの作品を好きにさせてる要員なのかもは認めざるを得ないかも(笑。


久々にSF三昧して楽しかったです。インターネット登場以前に書かれたSFが時代遅れになってきた昨今、これからのSFをどう描くか、どう発想していくか、これからは何を指標にしていけばいいのかをいろいろ考えます…。自作品をリメイクするにも、描いた当時と時代の変わった部分は反映させていかないといけないし。難しいですねー。

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