「デンジャーゲーム」

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宇宙空間がレジャー化した未来。7つの衛星で行われるトレジャーゲームに参加していたテツたちのチームは6つの衛星ステージをクリアし、7つめの衛星・ステージ7へ挑む。だがそこで彼らを待ち受けていたのは…?

しばらくほのぼの系が続いた反動で思いっきりSFアクションエンタメ!が描きたくなりました。映画エイリアンみたいなのをやってみたくて、宇宙、エイリアン、アクション、サスペンス、ミステリー等を好き放題に盛り込み、何も考えずに楽しめるエンターテインメントを目指しました。そこはもう、受ける受けないは度外視して自分の趣味全開に走っております(笑。もし趣味の合う人がいたら楽しんでいただけたら嬉しいです(^^;。

クリップスタジオ(以下クリスタ)での新作3本目、液晶タブレット(以下液タブ)を導入しての初めての本格新作。さすが液タブは板タブとは描き心地が違う、手元を見ながら描くことで、やっとデジタルペン入れにも「自分の線が戻ってきた」感覚がありました。板タブでは固かったクリスタのカスタムGペンも、液タブでようやく本領が発揮できるようになった感じ。やっぱりアナログ描きが長かった人間には板タブでアナログペン入れの感覚を再現するには限界があり、液タブでその壁を突破できた気分です。

液タブの利点はリアル定規が使えるのも大きい。例えばコマの片隅にちょろっと引くだけの流線、アナログなら雲形定規で数秒でちゃちゃっと描けるものが、板タブだとものすごく手間な上に何分~何十分と時間がかかる。液タブならアナログ同様、雲形定規を当てて数秒でちゃちゃっと描けてしまうので、これは本当にありがたい。簡単なパースならパース定規を使うまでもなく、リアル定規でこれまたちゃちゃっと描けます。おかげでデジタルペン入れならではのストレスがかなり解消されました。

液タブと趣味全開(笑)のおかげでとても楽しく描けた作品。今回はアイデアも「突然、天から降りてきた」感じでスムーズにまとまり、それほど悩まず話作りが出来ました。いつもこんなふうにいけばいいんですけどね、なかなかそうはいかないものです。

とにもかくにも、これでデジタルペン入れも習作状態から本格導入に移ったと言えるようになったと思います。液タブのおかげでアナログと同じように描けるようになったので、これからはもうデジタルは意識せず、新しい絵柄や話作りに向けて精進していきたいと思ってます。

2024年発行のペーパーバック「マヤの惑星」に収録。

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