成妖精 / 制作過程

6を思い出しながら9のデジタル水彩で塗ってみる

6の水彩の時と同じやり方で9のデジタル水彩を使ってみました。
フォトショップでスキャン&調整しておいた線画をペインターで開きます。

線画
作業しやすくするために、線画を別レイヤーに分けることにします。このまま線画をレイヤーに変換して乗算表示でもいいのですが、後で線画の色を部分的に微調整できるように、ここでは透明なレイヤーに移すことにします。

選択範囲→自動選択と進み、「画像の明るさ」を選んでOKを押します。すると線画の部分が選択範囲で囲まれます。新規レイヤーを作って、効果→塗りつぶしで好きな色で塗りつぶします。すると透明レイヤーの上に線画が乗ります。キャンパス上の線画はもう要らないので消しておきます。

彩色
まずは肌部分から。キャンパスに薄い肌色で下地を作ります。デジタル水彩のシンプル水彩筆を「ぼかし」も「水彩境界」も0にして、できるだけムラなく、さーっと全体を塗ります。はみ出しは後で消すので気にしません。下地が塗れたら、ここでいったん「乾燥」させます。

影塗り1 影塗り2 影塗り3
次に影部分を塗っていきます。
デジタル水彩でまずはざっと影色を乗せます。ここでもはみ出しは気にしません。

デジタル水彩の水ブラシを使って、色の境目をぼかしていきます。「ぼかし」や「水彩境界」の数値は好みで。もうこの辺りはテクニックでも何でもなくて、単にあーでもない、こーでもない~と塗りたくっているだけですね(^^;。

この辺でいいかなーと思ったら、水彩消しゴムではみ出している部分を消します。9のデジタル水彩は6の水彩と同じく、乾燥させるまでは目に見えない別レイヤーに描かれているので、下地の色を消さずに影部分だけを消す、ということが出来るのです。
基本的には、この「デジタル水彩で塗る→水ブラシでのばす→はみ出しを水彩消しゴムで消す→乾燥」の繰り返しで、少しずつ各部の陰影を深めていきます。

肌完成
肌部分を全部塗り終わったところ。残っていたデジタル水彩も「乾燥」させ、輪郭線の外にはみ出していた部分を普通の消しゴムで消して整えます。ここまでの彩色作業は全部キャンパス上で行っています。

耳羽修正
耳(羽か??)の部分のバランスが崩れていたことに気付いたので、変形ツールで少し線を修正。こういう時、デジタルは便利ですね。

前回の要領で人物を全部塗り終わったところ。髪や服は背景と一体化させるため、ここまでで一区切りとします。選択範囲→全て選択で、キャンパスを選択し、そのまま「レイヤーに変換」を選びます。するとキャンパスの内容がそのままレイヤーに移って一番上の層に浮かび上がるので、線画の下に移動させ、乗算表示にします。

背景
真っ白になったキャンパスに背景色を塗っていきます。ペインターならではの塗りムラやにじみを存分に楽しもう!ということで、ひたすら塗りたくり。ベタベタと好き勝手に色を置いていき、そこに水をボトッとたらしてはゴシゴシ、混ぜ混ぜ。にじめ~、にじめ~(笑)。デジタル水彩だけでなく、乾燥させた後にも水滴で伸ばして調子をとるところもあったり。

適当なところで終わりにして、余計なはみ出しを消しゴムで消します。

線画仕上げ
仕上げ作業に入ります。髪の毛にペン筆で線を書き足したり、エアブラシや細くした消しゴム等でハイライトなどを付け加えます。

最後に線画の色を変えます。透明度ロックにチェックを入れ(こうすると透明な部分には色がのらないので線だけに色をつけることが出来る)、全体のバランスを見ながら、エアブラシで髪の毛、耳羽(でいいんかい?)、服のラインの色等を変えていきます。
ここでは分かりやすいように線画だけを出していますが、実際には全部のレイヤーが重なって見えている状態で作業していきます。

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