ストーリー制作過程
2.起承転結
物語を作る時の基本になるのが「起承転結」。
[起]…事件など何か出来事が起こる、またはそのきっかけ。始まり。
[承]…起で起こった出来事が色々と発展していく。
[転]…反転。「ところが!」「実は!!」と展開が意外な方向へ。→盛り上がってクライマックス。
[結]…その結果どうなったのか。結論。物語のまとめを行い、話を終結させる。オチ。
思いつくままにダラダラと描き続けるばかりでは、どこが盛り上がりか、何が見せ場だったのかよく分からないまま話も終らない…てことになりかねないので、ロイドでもこれは常に意識しながら描くようにしてます。
起承転結をつける場合、全体を10とするなら、だいたい、2・4・3・1くらいの割合かな? 40頁の作品なら、起が8頁、承が16頁、転が12頁、結が4頁くらいの配分に? もちろん、作品のタイプやテーマによってこの配分は変わってくるので、その作品に最も適切なリズムと頁配分を考えます。だいたいの目安が決まったら、各エピソードや展開がその配分の中に収まるように考えていきます。当然入りきらないエピソードや展開も出てきます。そこでエピソードの詐取選択をやり、必要なもの、不必要なものを見極めて話を詰めるという作業をします。映画に例えるなら「編集作業」ですね。映画なら先に撮影しておいて後からシーンのカットをやったりしますが、漫画は作画に入る前に頁割・ネームの段階でこれをやるわけです。ここで思うようにいけないと、無限ループ状態に陥る…(いつものことですが^^;)。
基本はやっぱり大事だと思ってます。基本がしっかり身に付いていれば応用もきくので、「頁制限のないwebだし、アマチュアだし」といったことに甘えないで、自分なりにレベルアップをはかっていきたいです。