全8頁
ポン太くんは南小学校の裏山に住んでいるタヌキの男の子。人間の男の子に化けて、子どもたちと遊ぼうとするのだが…。
このお話が出来たいきさつは気まぐれ絵日記にも書きましたが、実は息子(弟)のリクエストによる誕生日プレゼント用漫画なのです。まさかサイト開設後の第1作がこのような形で実現するとは思ってもいませんでした…。
息子からその話を聞いたのがちょうどアップの1ヶ月前。「6月の漫画」に載せてほしいということだったので、それから逆算すると時間的にも8~10頁程度が限度と考えました。結局8頁で収めることに決め、久しぶりのネーム作り。前回の10頁よりさらにきつい条件でドラマを練る。しかも最初は主人公を人間の男の子にしていたのに、土壇場でポン太くんに切り替えて話を作り直したという裏話付き。なお、今回はWEB用漫画ということで、初めてパソコン上で「ベタ塗り」と「トーン貼り」をやってみました。手描きのトーンを削った効果をパソコンで出せないかと、エアブラシを荒くしてみたり、gif圧縮をかける際にわざとディザリングをきかしてみたりしましたが、さて…。
(*後日画質upして作り直した際にディザリング効果は通常のグラデーションに変更しています)。
思いがけない形で実現した「児童漫画」ですが、子どもの目線までおりて描くことの難しさも学びました。児童文学にはまだまだですが、描くチャンスをもらえたことで、いい経験になったかなと思います。
2023年発行のペーパーバック「いとしきものたちへ」に収録。