ストーリー制作過程
5.ネーム
ロイド3話のネーム、ようやく完了しました!
(この記事を書いた時点では)3話のネーム画面はネタばれになるのでここでは載せられないので、参考までにロイド1話5頁目のネームと完成画面を載せてみました。こんな感じで描いてます。
ごらんの通り、激しくラフです。左がネームで右が完成画面。A4の紙に(B5でもいいのだけど、手元にないので)大雑把なコマ割りをして、人物のだいたいの位置と台詞を書き入れてます。……それだけです。キャラの顔すら描いてません(笑)。どころかキャラすらなくてコマと台詞のみ、という頁も多々。本人にさえ分かっていればいい世界なので。
しかしこのネームが漫画製作ではすごく重要な役割を果たします。コマ割りと台詞の持っていき方で、作品のテンポや演出、構成、印象など、全てが決まるので、まさにネームこそが「正念場」と言っても過言ではないと思います。これさえ決まれば、後はただ機械的に描くだけなので、ネームが完成した時点でその作品は99%完成したのも同じだと言えます。ネームにさく苦労と努力を考えたら、作画作業なんて残り1%で十分だと思えるほどです(あくまでも気持ちの上で、です^^;)。
今回は1・2話とは違ってかなり苦労しました…。パッと一発でネームが決まれば楽なんですが、実際にはそう上手くいかない場合の方が多いです。
まずは先に作っておいた頁割と全然違う展開になってたり。何のための頁割だったんじゃ~(笑)。実際にコマを割ってみると、頁割案ではテンポやシーンのつなぎめが上手くいかないことがあるので、アドリブで修正かけているうちにどんどん展開がズレてきて、ほとんど初めて描いてるのと同じ状態に。
それでも何とか最後までいったんですが、原案提供者の息子に見せたらば「駄目」を出されまして(汗)、再調整。途中の展開を変えて、かなりの部分を仕切り直し、何回かループしてようやくOKをもらいました。結果、82頁の大作に! うわ~、描けるんかいな、私にコレ~。でもネームが上がると気持ちがぐっと軽くなるので、それだけでもホッとしています。