ストーリー制作過程

11.コマ割り

ロイド3話の下書き、どうやら完了したようです。はふ~。
大きな背景とかは飛ばしているところもありますが、ともかくもコマ割りと台詞とキャラたちの芝居が確定したので、あとはもう描くだけになりました。やっと一段落です。

やっぱり修正入りました。続き具合をもっとスムーズにするために一部のエピソードの順番入れ替え。説明不足が気になっていたところを頁を足して補足。頁つながり関連で頁のラストと次頁の最初をつなぐためのコマ割りとレイアウト見直し&書き変え。これら微調整の結果奇数ページと偶数頁がおかしくなってしまったところを更に修正&レイアウト調整。その結果、ネームより3頁増えて、総頁数85頁になりました。

■引きのテクニック
漫画の基本的な技の1つに「引きのテクニック」というのがあります。これは偶数頁の最後のコマに「あっと驚く主人公の顔」を描いて、頁をめくった最初のコマに「驚きの正体」をでっかく描く!というものです。頁のラストに「引き」を作って、次を読みたくなるように仕向け、かつ見せたいシーンを効果的に印象付ける演出テクニックです。

が、分かっちゃいるけど、コマ割りの配分によっては上手い具合に頁のラストに「引き」がこないことがある…。でも作者としてはやはり、このシーンならどうしてもここで切りたい。「さあ、どうなるのッ!?」の続きを同じ頁に続けて描いたんじゃ興ざめだしリズムもよくない。しかたがないので、エピソード増やしたりコマ割りのレイアウトを工夫してみたり、あれこれ工夫してなんとか意図する構図に収めました。今回はこれでけっこう難航。疲れました~。

しかし漫画の描き直しって、役者に芝居のやり直しを命じてる監督のような気分。「カット、カットォ~、そこ表情ちょっと違うんだよなあ~、もう1回演技やり直して!」みたいな。

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